箱根駅伝レジェンドOB対談イベント アナザーストーリー

こんにちは。ものまねアスリート芸人のM高史です。2023年1月2日、3日に開催された第99回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)は今年も熱い激戦が繰り広げられましたね。今回の箱根駅伝では私の母校でもあります駒澤大学が2年ぶり8度目の総合優勝を飾りました。往路・復路とも制し完全優勝で悲願の学生三大駅伝三冠を達成し、大八木弘明監督の勇退に花を添えました。来年2024年には記念すべき第100回大会を迎えます。
箱根駅伝の特別協賛社として、サッポロビールも箱根駅伝をもっと盛り上げていきたい!そんな熱い想いから開催されたのが「箱根駅伝レジェンドOB対談〜ここでしか聞けないOBが語る箱根駅伝〜」です。ゲストには2代目・山の神こと柏原竜二さん(富士通企業スポーツ推進室)、3代目・山の神こと神野大地選手(プロランナー、セルソース所属)、駅伝追っかけ歴30年のイラストレーター進藤やす子さんにお越しいただき、さまざまな角度から箱根駅伝を語り尽くしました。
イベントの模様は、サッポロビールと皆様がもっと近い距離でつながれるファンコミュニティーということでSAPPORO STAR COMPANYのオンラインイベントとして配信されています。今回はイベントでもお話した内容に加えて、イベント終了後のこぼれ話もご紹介いたします。
「ここでしか聞けないOBが語る箱根駅伝」ということで、テーマごとに柏原さんと神野さんに色々と話を伺いました。また、箱根駅伝のファン歴30年という進藤さんのファンの視点でのマニアックな質問も飛び出し、駅伝ファンにはたまらないトークイベントとなりました。

<山の神誕生秘話!なぜ柏原さんと神野さんは5区を任されたのか?>
柏原竜二:入学して新入生歓迎会の時に「5区をやりたい」と宣言しました。初代山の神の今井正人さんが同郷で、都道府県駅伝(※正式には全国都道府県対抗男子駅伝競走大会)の時に今井さんの付き添いをさせていただいたんですが、すごくフランクに接してくださって、今井さんが見ている景色って何なのか知りたくて僕は5区をやりたいと思いました。今井さんに「箱根駅伝の5区ってどんな区間ですか?」ということを質問したら「やりがいがある区間だよ。大変だけどね」って言ってくれてからですね。それまでは正直、箱根駅伝を目指していなかったですし、目指せるだけの力がある選手ではありませんでした。初めて箱根駅伝に興味が湧いた瞬間は、僕は間違いなく今井さんです。
神野大地:僕が5区を任された理由は、山上りの練習をしたことがきっかけです。前の年には2区を走っていたんですが、実は2区にも最後にハンパじゃない上り坂があるんです。みんな2区は権太坂のイメージが強いと思うんですけど、この最後の上り坂の方がつらいです(笑) あまり、坂道には見えないのはエースがみんないい走りをしているからですかね。
2年生のときに2区を走って、3年生のときも「2区」と言われていました。練習の時、2区も最後に上りがあるからと思い、一度山の練習に参加しました。箱根駅伝の約2か月前頃に、山上りの練習で結構いいタイムが出て、練習が終わったら原監督に「お前は2区じゃなくて5区だ」って言われました。そこから5区を任せてもらうことが決まりました。
進藤やす子:そういう話たまらないですね!今井さんが出てきて、「こんな記録二度と破られないでしょ」って思ったら柏原さんが出てきて「1時間16分台?」って思ったら、それをさらに神野さんが更新して!「山の神」ってそんなにそうそう出てくるものじゃないですからね!
神野大地:99回の中で3人ですからね、一応。
柏原竜二:早く七福神にしたいよね(笑)。
神野大地:7人くらい出て、神セブンとか(笑)。

<もう一度箱根駅伝を走るとしたら何区を走りたい?>
柏原竜二:2区をやってみたいなという気持ちもあるし、7区をやってみたいという気持ちもあります。僕らの時代って結構7区で勝負が決まっていく場面が多かったので。僕は10区というタイプでもないと思いますし。やっぱり2区か7区がよかったなと思いますね。
M高史:柏原さんが7区にいたら他校にとっては脅威でしょうね!
神野大地:僕は1区です。やっぱり1区って一番プレッシャーがかかると思うんですよ。その中で、一番で帰ってきてたすきを突き上げるというのを1回やってみたいです。あの緊張感の中で勝つレースをしてみたいなと思います。
柏原竜二:箱根駅伝の1区だけは絶対にやりたくないな。スタート5分前くらいからみんなのザワザワが一気に消える瞬間があるじゃないですか。あれをテレビで観ていてもゾワッとするので、本当に1区は度胸がある選手じゃないと無理ですよね。
神野大地:走りたいって思っている選手は多いでしょうし、見ている側は「やっと始まる」くらいですけど、実際に走る選手の緊張感はハンパじゃないと思います。特に総合優勝を狙うようなチームって、1区で遅れたらそれ以降の選手が全員不安になりますから。

<現役時代よりも仲良し!?同期との熱い繋がり>
M高史:同期の皆さんとの繋がりについてお聞きしたいと思います。
神野大地:コロナ禍前は1月2日にOBで集まって飲み会をして、3日に応援に行くのが恒例でした。OB 20人くらいで入れる部屋を借りて応援したりもしていました。 ただ最近はそれぞれ自宅から応援していますね。もし集まれるとなっても、今は結婚している同期も多いので、相手のいる同期は「先に帰る」ってなったりしますね(笑)。
普段は連絡を密にとるわけではないですけど、箱根駅伝の大会当日はOBがあつまるきっかけになりますね。そして会うといっつも話が長くなります(笑)
柏原竜二:長いよね(笑)この間、結婚式で同期を集めたら長かった(笑)。昔の話から今何やってるの?という話になって、最終的には「このメンバーでよかったね」ってみんなホロホロ泣いて帰る(笑)。この同期でよかったって。
M高史:学生時代に本気で、時にはぶつかりあったからこそっていうのもありますよね!
柏原竜二:今の方がめっちゃ仲良いですよ!現役時代はライバル意識が強すぎて口聞かないとかありました。今は会うとグワっとしゃべりますね(笑)
進藤やす子:楽しそう〜!
神野大地:青学も同期と仲いいですね。今はみんな違うことやっていたりしますしね。同期で後輩たちを応援していた時は、青学が往路でトップと4分30秒差くらいだった時も「まぁ往路は優勝を逃したけど、明日は逆転するだろ!」「イェーイ!」みたいなテンションで応援していました(笑)。
進藤やす子:明るい(笑)。でも、青学っぽくていいですね!

<サッポロビール・箱根駅伝缶にまつわる話>
M高史:箱根駅伝を走ったおふたりと、ファンである進藤さんにとって特別協賛社であるサッポロビールというのはどういう存在なんですか?
柏原竜二:(ビールを選ぶ時に)サッポロビールを必ず選びますね。お店に行くとサッポロビールのジョッキかっこいいんですよ!箱根駅伝の時期には箱根駅伝缶をわざわざ探して買いに行く人もいますよね。
M高史:立教大学さんとか55年ぶりの出場でしたし、卒業生の方はコレクションしたくなりますよね(笑)
柏原竜二:正しい保存の仕方ってありますか?
サッポロビール担当者:湿気や水分のある環境では缶に錆や腐食を生じることがありますので、コレクションする場合は水分をよくふき取り、乾燥した環境で保管していただければと思います。
進藤やす子:箱根駅伝缶って毎年イラストが変わると思うんですが、99回大会はどういったデザインなんですか?
サッポロビール担当者:箱根駅伝缶はサッポロ生ビール黒ラベルチームが担当しています。80回の記念大会でエリア限定で販売したところ好評で、81回大会から全国展開するようになりました。99回大会のデザインは疾走感をモチーフにしています。
M高史:80回の記念大会から発売していたんですね。箱根駅伝缶もまさに「継承」!受け継がれていくんですね。

<箱根駅伝ファン、サッポロビールファンの皆さまへのメッセージ>
柏原竜二:黒ラベルの「丸くなるな、☆星になれ」という言葉がありますが、アスリートの頑張っている姿は丸じゃなくて星です。箱根駅伝を走る選手はそれぞれ尖っている部分がありますし、その尖ったもの同士のぶつかり合いが勝負だと思います。
神野大地:学生時代365日のうち363日努力して報われるのが箱根駅伝です。色々なものを犠牲に毎日過ごしていていると思います。でもあの箱根駅伝の舞台はそれほど努力してようやく報われる最高の瞬間ですし、応援の際にはそれを感じてもらえたらと思います。これから箱根駅伝を応援する時は、363日頑張っている選手の姿を想像するとより楽しめると思います。
M高史:その言葉、現役の学生さんにも伝わってほしいですね!
柏原竜二:箱根駅伝を走れた選手も、走れなかった選手にも、その時には努力が報われない可能性もあるんですよ。でも5年後とか10年後に笑い話になったり、いつかは報われることがあると思うんです。
進藤やす子:あんなに4年間、何かに想いをぶつけるってなかなかないですよね。だからこそ見る側も感動があるわけですよね!ひとりのファンとして雑誌MOREでも10年間、初心者向けのガイドを作り、とにかく裾野を広げたいという気持ちでやってきました。サッカーW杯のように「にわかファン」大歓迎です!まずは箱根駅伝を入り口にもっともっとたくさんの若い人に見てもらいたいですね!
M高史:皆さん、熱い素敵なメッセージありがとうございました!
一同:ありがとうございました!
<編集後記>
今回レジェンドOBとして柏原竜二さん、神野大地選手とふたりの山の神による箱根駅伝談義いかがでしたでしょうか?私自身も実は箱根駅伝の5区山上りを目指して中学・高校と競技をしていたものの、大学に入ってから挫折し、選手からマネージャーに転向。箱根駅伝にはマネージャーとして携わらせていただきました。なので、5区に憧れていた身としては、柏原竜二さん、神野大地選手の山上りに関するトークは司会であることを忘れて前のめりになって聞きたいくらい大興奮でした(笑)。また、進藤やす子さんは箱根駅伝ファン歴30年ということで「あの時のあの選手の走りが!」というマニアックなお話がいくらでもできそうな勢いでした(笑)。
イベントのアーカイブ動画は3月31日まで配信していますので、ぜひ視聴いただけたら嬉しいです。
特別協賛社のサッポロビールとその会員サービスであるスターカンパニーが今回のようなイベントをまた企画していただけたら箱根駅伝の前も後も盛り上がれますし、今後はファンの皆さんと語り合う機会があっても楽しそうですね!
また、我こそは箱根駅伝フリーク!箱根駅伝マニア!という方がいらっしゃれば【社内検定】のページにアップされています「スタカン検定〜箱根駅伝篇〜」に挑戦してみてはいかがでしょうか?私も箱根駅伝ファン歴25年以上になりますし、挑戦してみたいと思います。現状打破したいですね!
その他にもスターカンパニーでは「ビールの歴史」「ビール作りの真髄」といったビール好きな方にはたまらないコンテンツを配信しているので、これを機にぜひスターカンパニーをチェックしてみてください!